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ドスパラ GALLERIA QSF1060HGSの実機レビュー

更新日:2016年9月6日

ノートPCでもGTX 1060搭載

GALLERIA QSF1060HGSは、GeForce GTX 1060を搭載した高性能ゲーミングノートPCです。

デスクトップ向けのGeForce GTX 1060より少しクロック周波数が落ちる程度で、大きな性能差はありません。多くのゲームを"最高設定"のグラフィック品質でプレイできることでしょう。

また、G-SYNCにも対応し、GPU側のフレームレートに合わせて、ディスプレイ側のリフレッシュレートを動的に変更させることで、ティアリングやカク付き(スタッター)を抑えることが可能です。

液晶の質、静音性、表面温度なども良好で、完成度の高いゲーミングPCだと思います。

メーカー直販サイト:
ドスパラ(GALLERIA QSF1060HGS)


※レビュー機はメーカーからの借用品です

目次

GALLERIA QSF1060HGSの基本スペック

GALLERIA QSF1060HGSの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤太字にしています。※2016年9月3日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
HQシリーズの第6世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i7-6700HQです。
グラフィックカード
NVIDIAのノートPC向け新世代GPU GeForce GTX 1060(6GB)を搭載。Optimus。
液晶ディスプレイ
17.3型ワイド、非光沢フルHD液晶です。NVIDIA G-SYNC対応です。
メモリ
最大で32GBのメモリを選択できます。本機は8GBを搭載しています。
M.2 SSD
SATA-AHCIまたはPCIe-NVMe接続のM.2 SSDを選択。本機は256GB PCIe-NVMe SSD。
2.5インチ HDD/SSD
単体HDDやSSDを搭載可能です。本機は1TBのHDDを搭載しています。
光学ドライブ
DVDスーパーマルチまたはブルーレイディスクドライブを選択できます。
その他
メーカー公表値のバッテリー駆動時間は約3.9時間、重量は約3.7kgです。

特徴1 - ノートPC向け新世代GPU GeForce GTX 1060を搭載

GALLERIA QSF1060HGSは、新世代GPU「GeForce GTX 1060」を搭載した高性能ゲーミングノートPCです。

この「GeForce GTX 1060」は、ノートPC向け(Mobile向け)のGPUとなっています。ただし、新アーキテクチャの「Pascal」を採用した新世代GPUでは、ノートPC向けのGPUでも「GeForce GTX 1060M」とはならず、デスクトップと同様に"M"なしの「GeForce GTX 1060」というネームになっています。

デスクトップPC向けのGeForce GTX 1060との違いは次の通りです。ノートPC向けのGeForce GTX 1060はクロック周波数がやや落ちているものの、それ以外はデスクトップPC向けとほぼ同等です。旧世代のGPUは、デスクトップPC向けGPUとノートPC向けGPUとの間に大きな差がありましたが、新世代のGPUでは、それほど大きな差はありません。

各GeForce GTX 1060の仕様の比較
  GALLERIA QSF1060HGS
ノートPC向け
GeForce GTX 1060カード
リファレンス仕様の
デスクトップPC向け
GeForce GTX 1060カード
アーキテクチャ Pascal Pascal
シェーダ―プロセッサ数 1280基 1280基
ベースクロック 1405MHz 1506MHz
ブーストクロック 1671MHz 1708MHz
メモリタイプ GDDR5 GDDR5
メモリ容量 6GB 6GB
メモリクロック 8008MHz相当 8008MHz相当

 

ベンチマークスコアは次の通りです。GALLERIA QSF1060HGSのスコアは、デスクトップPC向けのGeForce GTX 1060のスコアと比べて、わずかに落ちているものの、それほど大きな違いはありません。また、旧世代のGeForce GTX 970とほぼ同等のスコアでした。

今までのゲーミングノートPCに比べて、スコアは非常に高く、かなり高めのグラフィック設定でも、デスクトップPCとほぼ同等にゲームをプレイ可能です。

ゲームベンチマーク
製品名 ドスパラ GALLERIA QSF1060HGS 他の
デスクトップPC
他の
デスクトップPC
基本スペック Core i7-6700HQ
GeForce GTX 1060
Core i7-6700
GeForce GTX 1060
Core i7等
GeForce GTX 970
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) 標準品質 ★ 17315 (非常に快適) 19942 (非常に快適) 18602(非常に快適)
高品質 ★ 14354 (非常に快適) 13829 (非常に快適) 12869(非常に快適)
最高品質 11491 (非常に快適) 12296 (非常に快適) 11342(非常に快適)
ドラゴンズドグマオンライン
低品質 9777 (とても快適) 11160 (とても快適) 9574(とても快適)
標準品質 9750 (とても快適) 11119 (とても快適) 9552(とても快適)
最高品質 9425 (とても快適) 10697 (とても快適) 9201(とても快適)
ファンタシースターオンライン2 EP4 描画:3 49148 (快適) 83173 (とても快適) 58515 (快適)
描画:6 36837 (快適) 44612 (とても快適) 34728 (快適)
バイオハザード6 RANK S (15000) RANK S (17280) RANK S (15807)
MHF 第三弾(大討伐) 24088 25152 24033
ドラゴンクエストX 標準品質 17664 (すごく快適) 19652 (すごく快適) 18232 (すごく快適)
最高品質 17493 (すごく快適) 19647 (すごく快適) 18151 (すごく快適)
ライズオブトゥームレイダー 最低品質 136 fps 148 fps 132 fps
中品質 96 fps 96 fps 91 fps
最高品質 72 fps 72 fps 72 fps
ファークライ プライマル 低い 100 fps 106 fps 101 fps
高い 77 fps 81 fps 76 fps
最高 59 fps 61 fps 55 fps
ドラゴンエイジ:インクイジション 低品質 142 fps 167 fps 167 fps
高品質 88 fps 90 fps 84 fps
最高品質 59 fps 61 fps 55 fps
GRID Autosport ウルトラロー 300 fps 337 fps 338 fps
ミディアム 155 fps 170 fps 158 fps
ウルトラ 112 fps 121 fps 110 fps
Metro Last Light Low 126 fps 142 fps 132 fps
High 113 fps 118 fps 113 fps
Very High 94 fps 96 fps 94 fps
スリーピングドッグス 低品質 180 fps 214 fps 210 fps
高品質 133 fps 142 fps 128 fps
最高品質 77 fps 77 fps 68 fps
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、平均120fpsは欲しいです。

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1060の情報は次の通りです。


GeForce GTX 1060のグラフィックカードのスペック

 

ベンチマークスコアについては「ゲームノートパソコンの比較」も参考にして下さい。他のグラフィックスでのベンチマーク結果や、他のゲームのベンチマーク結果も掲載しています。

特徴2 - ノートPCでもVRが動く

Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムの動作チェック結果です(下図)。

HTC Viveの動作チェックツールを実行すると、"レディ(動作可能)"という結果でした。

Oculus Riftの動作チェックツールは、デスクトップ向けGeForce GTX 1060で試したときは「OK」だったのですが、今回は「NG」という結果でした。ただし、Oculus RiftはGeForce GTX 970以上で動作しますが、今回、GTX 970とほぼ同等のベンチマークスコアであったため、スペック面では問題ないと思います。


各VRの動作チェックツールの実行結果

 

実際にOculus Riftで、いくつかゲームをプレイしてみましたが、カク付くこともなく、特に問題は感じませんでした。


Oculus Riftでのプレイも特に問題はなかった

特徴3 - NVIDIA G-SYNC 対応

本機はノートパソコンでありながら、ティアリングやカク付き(スタッター)を抑えるディスプレイ同期技術「NVIDIA G-SYNC」に対応しています。NVIDIA G-SYNCは、GPU側の可変フレームレートに合わせて、ディスプレイ側のリフレッシュレートも動的に変更する技術です。

NVIDIA G-SYNCについての詳細は、4Gamer.net様の記事「【PR】すべて分かるNVIDIAの新世代ディスプレイ同期技術「G-SYNC」。西川善司がその可能性を明らかにする」(外部リンク)が詳しいので、こちらをご覧ください。

「G-SYNC」は、NVIDIAコントロールパネルから有効化/無効化が可能です。


NVIDIAコントロールパネル

特徴4 - ダブルストレージ構成が可能

本製品は、M.2 SSDと2.5インチHDD/SSDの2台のストレージを搭載することが可能です。

2.5インチHDD/SSDのほうはデータ領域にしても良いですし、バックアップ領域にしても良いと思います。多くのゲームをインストールする方は、2.5インチドライブもSSDにして、こちらにゲームのプログラムをインストールしてもいいと思います。


ダブルストレージ構成

特徴5 - 多彩なLEDイルミネーション

プリインストールされている「KLM」のソフトを使用すれば、キーボードのゾーンごとや、タッチパッドの縁、ボディの正面のLEDについて、色やグラデーション、点滅などを自由に設定することができます。




LEDイルミネーション

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

視野角は良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域はやや広めです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきは特に感じません。


キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは、実測で縦:約19mm、横:約18mmと十分な間隔です。ただし、テンキーの横のキーピッチは約16mmと狭くなっています。キーストロークは約2mmあり、十分な深さです。キートップはほぼフラットです。底つきの衝撃は少なく、音も小さいです。普通に打てるキーボードだと思います。

また、通常左側にあるWindowsキーが右側にあります。これにより、ゲーム 中に良く使う「W」、「A」、「S」、「D」キーを押すときに、誤ってWindowsキーを押してしまうことを防いでいます。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンが独立しているのは良いのですが、やや固い(押すときに力が必要)です。


タッチパッド LEDオフ

タッチパッド LEDオン

 

キーボードバックライトです。明るさは3段階まで調整することができます。




キーボードバックライト

 

「SHORTCUT MANAGER」のソフトを使用すれば、すべてのキーにショートカットを割り振ったり、マクロを設定したりすることができます。


パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

GeForce GTX 1060のグラフィックスや、PCIe-NVMe SSDを搭載でき、非常に高いスペックです。

今回の構成でのベンチマークスコアは下の通りです。

PassMark Performance Test 8.0

3DMark v2

PCMark 8

動画のエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
  Core i7-6700HQ
GeForce GTX 1060 (6GB)
x265でエンコード (※1) 18分57秒
x264でエンコード (※2) 9分11秒
NVENCでエンコード (※3) 5分37秒
QSVでエンコード (※4)

ストレージのベンチマーク


256GB PCIe-NVMe M.2 SSD

SDカードのベンチマーク


UHS-Ⅰ対応カード

 


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