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STREET FIGHTER VのベンチマークとおすすめPC
ついに「STREET FIGHTER V」が発売!
「STREET FIGHTER V」はPC版がオススメ!
2016年2月18日、カプコンから対戦格闘ゲームの金字塔、ストリートファイターシリーズの最新作『ストリートファイターV』がついに発売となりました。フルプライス品にしては、アーケードモードやCPU戦がなく、ストーリーモードも薄い内容で、チャレンジモードやショップなどは未実装。バトルログやリプレイ鑑賞など、ネットワーク環境は非常に充実していますが、その肝心のネットワークが貧弱で、プレイヤー同士のマッチングが遅く、サーバーダウンも頻繁に起こります。ただ、発売から一週間以上経過した現在では、かなり解消されてきていますのでご安心を。
『ストリートファイターV』のPC版(STEAM版)では、PS4とのクロスプラットフォームなので、PC同士とのマッチングはもちろんのこと、PS4版のプレイヤーとも対戦することができます。筆者がPC版を一番におすすめする理由としては、起動の速さとロード、マッチングの速さです。PS4版だとマッチングやロードが多少時間がかかりますが、PC同士のマッチングだと非常に速く、またゲームの起動も一瞬です。
そして何より無料でオンライン対戦が楽しめるということでしょう。PS4版だとオンライン対戦するには月額500円ほどの『PlayStation Plus 』というオンラインサービスに加入する必要がありますが、PC版(STEAM版)だと無料です。さらにグラフィックもPS4版より綺麗です。
初心者でも楽しめるシンプルかつ大味なシステム
ゲームシステムはズバリ、シンプルで大味なシステムになっています。安定行動は少なく、技を振るのにもリスクがあるので、結構殴り合いになります。前作のスト4の頃にあった、目押しコンボは撤廃され、ずらし押しや仕込みなど、初心者お断りな細かいテクニックを要することなく、初級者から上級者まで分け隔てなく楽しむことができるようになっています。ゲームスピードは遅めで派手さに欠けることはありますが、慣れてくると昔ながらの良き格闘ゲームという感じで癖になります。
また、これまでのストリートファイターに比べ、キャラクター個別にVスキルやVトリガーなどが用意されているため、キャラクターによってコンセプトや立ち回りなどが大きく違ってくるというのも大きな特徴です。“初心者でも楽しめるシンプル設計だが、突き詰めていくと実は奥深い”というのがこのゲームの感想です。
ゲームバランスの方はβの時よりかなり調整されていますが、全キャラクターを触ってみた感じでは、強キャラ、弱キャラ、また組み合わせによる相性が出てきます。ランクマッチやカジュアルマッチを何戦かプレイしてみたところ、個人的には春麗、ベガ、ナッシュが3強という感じですね。使用できるキャラクターは最初は16人ですが、今後、アレックスを始め、いぶき、ユリアン、ガイル、バイソン、ジュリの6人が追加されることが決定しています。
グラフィックはβで心配していた、のっぺり感は一切なく、正に次世代に進化したストリートファイターの如く、とても綺麗です。流線系をモチーフにしたゲームデザインや、各キャラクターのモデリングも美しいですね。
画面はゲージなどでごちゃごちゃしておらず、とても見やすい
グラフィックは非常に綺麗
PC版 「STREET FIGHTER V」 のベンチマークとおすすめPC
動作環境とグラフィック設定画面
実際にデスクトップ、ノートPC両方の各グラフィックカードで、フレームレートを計測してみました。STEAMで公開されている「STREET FIGHTER V」の動作環境は以下の通りです。推奨動作環境はCPUがCore i5 4690K以上、メモリが8GB以上、GPUがGeForce GTX 960以上と、思ったよりも高めです。また本作はPS4とのクロスプラットフォームということもあり、フレームレートの上限が60fpsとなっています。
測定方法は、一番負荷の高いステージである「Forgotten Waterfall」にて、リュウでプレイし、Vトリガー「電刃練気」発動からのクリティカルアーツ「電刃波動拳」を繰り出し、演出終了までを「Fraps Version 3.5.99」で平均fpsにて計測しています。グラフィック設定は下記の画像の通り、プリセットは低、中、高、最高の4つですが、起動時に選択できる低スペック用の「Low spec mode」でも計測しています。画面解像度はフルHD(1920×1080)で計測していますが、ハイエンドGPUを搭載したデスクトップPCでは4K(3840x2160)解像度でも計測しています。垂直同期の設定はありません。
必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|
OS |
64-bit Windows 7以降 | 64-bit Windows 7以降 |
CPU |
Intel Core i3 4160 | Intel Core i5 4690K |
メモリ | 6GB RAM以上 | 8GB RAM以上 |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce GTX 480, GTX 570, GTX 670 以上 |
NVIDIA GeForce GTX 960 以上 |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 11 |
PC版 「STREET FIGHTER V」のグラフィック設定
「Forgotten Waterfall」でCA「電刃波動拳」を発動してfpsを計測
PC版 「STREET FIGHTER V」 のベンチマーク結果
スコア結果は以下の通りです。実際にプレイしてみた感じでは、2D格闘ゲームにしては重いですが、最新のゲームにしてはかなり軽めだと思います。設定さえ下げれば、フルHD(1920x1080)画質でも、GeForce GTX940Mのようなそれほどスペックの高くないノートパソコン用グラフィックスでも快適に動作します。
一番負荷の高いステージでの計測なので、平均fpsが60 fpsのものは、すべて快適に動作すると思っても大丈夫です。逆に平均fpsは低くても、トレーニングステージなどの負荷の低いステージでは60 fpsで動作する場合もありますが、今作のマッチングシステムの性質上、常にトレーニングステージを選択することはほぼ無理なので、なるべく余裕を持ったスペックの方がいいです。
ちなみに60fpsを下回った場合は急にカクツいたり、スローモーションになったりするので、安定したネット対戦はちょっと厳しいです。
グラフィックス | GeForce GTX980M |
GeForce GTX970M |
GeForce GTX960M |
GeForce GTX950M |
GeForce GTX940M |
|
使用したPC |
デル Alienware17 | ガレリア QF970HE | マウス m-Book W | 未計測 | Critea VF-HE10 | |
1920x1080 | Low spec mode | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | - | 60 fps(上限) |
低 |
60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | - | 60 fps(上限) | |
中 |
60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | - | 34 fps | |
高 | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 56 fps | - | 21 fps | |
最高 | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 43 fps | - | 15 fps |
グラフィックス | GeForce GTX980 Ti |
GeForce GTX980 |
GeForce GTX970 |
GeForce GTX960 |
GeForce GTX750Ti |
|
使用したPC | マウスコンピューター NEXTGEAR-MICRO | |||||
1920x1080 | Low spec mode | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) |
低 |
60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | |
中 |
60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | |
高 | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 49 fps | |
最高 | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 31 fps | |
3840x2160 | Low spec mode | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | - |
低 | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | - | |
中 |
60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 60 fps(上限) | 34 fps | - | |
高 | 60 fps(上限) | 52 fps | 38 fps | 28 fps | - | |
最高 | 38 fps | 33 fps | 30 fps | 20 fps | - |
画質を比較してみる
続いて画質比較です。縮小されているため、ちょっと分かり難いですが、「Low spec mode」だと、負荷は最小限ですが、テクスチャがのっぺりしていて、影はガタガタ、グラフィックが全体的にボケているのがわかると思います。特にステージの背景はかなり粗いです。最高設定だと、テクスチャ、影も細かく、背景もくっきりしており、とても綺麗です。
グラフィック品質の違いでゲームプレイに支障が出てくるのは、「Low spec mode」と低設定。テクスチャの粗さと、ボケボケ感から、キャラクターが見難くなってしまい、ジャンプ攻撃の表裏や、差し合いが分かりづらくなってしまいます。ですので、最低でもグラフィック設定を中以上にしてプレイすることをおすすめします。
グラフィック品質比較
PC版 「STREET FIGHTER V」 をプレイするためのオススメPC
おすすめPC
おすすめのゲーミングPCを紹介します。
非常にコストパフォーマンスの高いゲーミングPCです。
ユーザーの声を取り入れた個性的なデザインのケースに、ガラスサイドパネルと内部のLEDファンが点灯し、安い割にはデザインも良いです。
レビュー記事はこちら人気のBTOパソコンです。
エントリーモデルからハイエンドモデルまでラインナップが広く、目的に応じたスペックのPCを選びやすいです。また、いずれのモデルも比較的安いです。
レビュー記事はこちら
アケコンのちょっとしたお話
PC版で使えるアケコンとは?
アケコン(アーケードコントローラー)についてちょっとしたお話です。アケコンは格闘ゲームをプレイする上で必ずしも必要というわけではないです。最近ではパッドでのプロ格闘ゲームプレイヤーもいます。
ただやはり、格闘ゲームと言えば、アケコンというイメージが強いのではないでしょうか。特に昔ゲームセンターなどで格闘ゲームやシューティングゲームをプレイしていたという方には馴染みの深いコントローラーだと思います。
現在、様々なメーカーからアーケードコントローラーが発売されていますが、初心者の方はどれを買えばいいか分からないかもしれません。またハードによって使えるアケコンが限られていたりと、ちょっと面倒くさい事情もあったりします。
前作のPC版「ストリートファイター IV」の時は、PCにアケコンを差すだけで自動でドライバがインストールされ、どのアケコンでも使用できたのですが、なぜか今作の「ストリートファイター V」ではXInput API対応のコントローラーでないと操作できなくなりました。
XBOX用のコントローラーはXInput API対応なので、PCでも問題なく動作しますが、古い型のPS3/PS4用のアケコンや他のアケコンは使用できません。どうしても使いたいという場合は非公式のドライバ(x360ceなど)を使わなければなりません。もしかすると今後アップデートでXInput API以外のコントローラーにも対応する可能性がありますが、保証はありません。
ちなみに筆者が使用しているアケコンはPC用にRazerから発売されている「Razer Atrox」
PS3/PS4用にMad Catzから発売されている「トーナメントエディション2 (TE2)」。
これは天板のデザインに惹かれての衝動買い。
おすすめのアケコンは?
PC版で「ストリートファイター V」をプレイするにはXInput API対応のアケコンというのが大前提になります。有名どころではHORIより発売されている「リアルアーケードPro.V HAYABUSA」か、「リアルアーケードPro.V サイレント HAYABUSA」でしょう。これならPS3やPS4でも使用することができます。操作音やボタン音が気になるという方は「リアルアーケードPro.V サイレント HAYABUSA」ですが、これは筆者が以前のモデルを使用していた際に、不具合や遅延があったので、「リアルアーケードPro.V HAYABUSA」がおすすめです。HORI独自のボタンユニット「HAYABUSA」はとても押しやすくていいですよ。
もしくはかなり値は張りますが、Razerから発売されている「Razer Atrox」です。XBOX用のコントローラーですが、デザインや製品自体の完成度は高く、メンテナンス性も抜群、遅延もありません。天板シートのイラストを交換することも可能です。
初めてアケコンを購入するという方はとりあえずは「リアルアーケードPro.V HAYABUSA」を選択すれば良いと思います。ちょっと良いアケコンを使ってモチベーションを上げたいという方には「Razer Atrox」をおすすめします。
リアルアーケードPro.V HAYABUSA |
トーナメント エディション 2+ | Razer Atrox Arcade Stick | |
---|---|---|---|
メーカー | HORI | Madcatz | Razer |
対応機種 | PS3 / PS4 / PC | PS3 / PS4 / PC | Xbox 360 / Xbox one / PC |
XInput対応 | ○ | × | ○ |
操作性 | ◎ | ○ | ◎ |
本体品質 | △ | ○ | ◎ |
メンテナンス性 カスタマイズ性 |
× | ○ | ○ |
備考 | 初めてアケコンを購入するという方やとりあえずアケコンが欲しいという方はこれ。品質はちょっとおもちゃっぽいが、HORI独自のボタンユニット「HAYABUSA」はとても感触が良い。 |
天板がボンネットの様にパカっと開くので、メンテナンス性はいいが、ボタンは三和製の安いのを使っているため、ボタンの感触が悪い。前モデルでのTEでは天板やアクリルシートが薄く、ガタガタ動いたり曲がったりしたが、TE+になって分厚くなった模様。価格は高め。 |
筆者のお気に入り。デザインや品質が良く、天板がボンネットの様にパカっと開くので、メンテナンス性も高い。天板のアクリルは分厚く頑丈だが、その代わりレバーのストロークが他の製品よりも若干短い。ボタンは三和製の良品を使用しているので押しやすい。故障や断線のサポートも良い。ただ価格は高い。 |
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ
公式サイト:http://www.capcom.co.jp/sfv/(音声が出るので注意)
STEAMストアページ:http://store.steampowered.com/app/310950/
ゲーム用ノートパソコン比較:ゲームノートパソコンの比較 - the比較
ゲーム用デスクトップパソコン比較:ゲームデスクトップパソコンの比較 - the比較