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バトルフィールド 1 のベンチマークとおすすめPC
バトルフィールド 1がついに発売!
今作の舞台は第一次世界大戦
2016年10月21日についに発売となった「バトルフィールド 1」。先行限定版を購入していると、10月18日には早期アクセスでプレイすることができますが、正式に解禁されたのは10月21日となります。オープンベータテストでは史上最高の1320万人超えの参加者数を記録しており、その数から本作への期待の高まりと、ユーザーどれだけリアル系FPSに飢えているかが伺えます。実際に普段FPSをプレイしない層やFPS経験の浅いカジュアルプレイヤー層にも本作は人気があるそうです。
本作のバトルフィールドではナンバリングである「バトルフィールド1」という数字が語るように、時代は逆行し、舞台は1914年の第一次世界大戦となってます。兵器もその時代に沿ったものが登場しますが、ライフルは単発式でリコイルも大きいので命中精度は低く、また戦車はおもちゃのようで脆く、スピードも遅くて殲滅率も低いです。他にもプロペラ式の戦闘機や古い様々な兵器が多数登場しますが、これがまた新鮮で面白いです。
またバトルフィールドと言えば、大人数でのマルチプレイ対戦がメインコンテンツですが、今作ではシングルプレイであるキャンペーンモードも非常に魅力的な一作となっています。
キャンペーンを通じて戦争の恐ろしさを知る
本作のキャンペーンは「大戦の書」という6人の主人公によるシナリオで構成されており、ひとつのシナリオを終えると、まるで一本の戦争映画でも見終えたかのような充足感が味わえます。シナリオも飽きがこないようにそれぞれ工夫されており、昔話のように語りながら進む感じも、ストーリーへの没入感を高めています。
冒頭さながら、悲壮感漂う戦場の恐ろしさをこれでもかと演出しており、様々な兵士を操作し、その兵士が死ぬたびに、兵士の名前と生きた年数が表示され、戦争はただ行われるのではなく、ひとりひとりの兵士の命の上で行われているということをゲーム越しにプレイヤーに語りかけてきます。
グラフィックもこれまで以上に美麗に仕上がっており、バトルフィールドシリーズでは一番実写に近いのではないでしょうか。特に4K画質でプレイすると、戦場の迫力と泥臭さがリアルに伝わってきます。
特に筆者が好きなシナリオは、4番めの「ランナー」。ガリポリの海岸に上陸し、仲間がどんどん倒れていくなか、ひたすら登り続け、高台を目指すというシナリオは、まるで名作映画『プライベート・ライアン』のノルマンディー上陸作戦をプレイしているような感覚でかなりのめり込めました。
こういったキャンペーンを通じて戦争の恐ろしさを知ることができるのも、これまでにないゲームの垣根を越えた、バトルフィールド1の面白さではないでしょうか。キャンペーンをプレイするだけでも、本作を購入した費用の元は取れると思います。
今作のキャンペーンモードでは6つのシナリオに分かれている
悲壮感漂う戦場
映画のワンシーンのようなシナリオ
リアルな戦場を体験できるマルチプレイ
本作のメインコンテンツであるマルチプレイでは、PC版だと最大64人での対戦が可能となってます。特に今作はグラフィックだけでなく、天候から兵器の効果音、砲撃による地面跡や家屋の倒壊などこれまで以上にこだわっており、戦場さながらの緊張感と臨場感のあるマルチプレイを体験することができます。用意されたゲームモードは、お馴染みのコンクエスト、ラッシュ、ドミネーション、チームデスマッチに加え、新たにウォー・ピジョンとオペレーションが追加されました。
ウォー・ピジョンはステージ上の伝書鳩を手に入れ、支援砲撃部隊にメッセージを送って敵チームを倒し、3回支援砲撃すると勝ちになります。オペレーションでは複数のマップに渡って、シナリオに沿って攻防を繰り広げるゲームモードとなってます。両方とも特徴があって面白いのですが、ウォー・ピジョンは24人で行う少人数制、オペレーションはとにかく長いというのがあって、部屋も少なくマッチングしにくいのが現状です。やはり最も人気のあるのが、最大64人で陣地を奪い合うコンクエストモードでしょう。
本作の対戦マップは9種類用意されており、橋や鉄道があるマップや山岳要塞、森林や市街地に海岸線など特徴も様々です。特に対戦の後半になると逆転要素として登場する飛行船や装甲列車などの巨大兵器が本作の目玉でしょう。これがかなり強力で、これ1台で戦場を支配できるまさにモンスター兵器と言っても過言ではありません。これほどの逆転要素があれば、どんなにチケット差があろうとも、途中で萎えることはありません。しかし逆に言えば、たとえ僅差でも巨大兵器は登場してしまうので、ゲームバランス的には難しいところですが、装甲列車は地雷、飛行船には対空砲など対策もあるので、これはこれでアリなのかも。
また兵器の種類も多く、アンロックする武器も見たことのないものばかり。しかしさすがに古い武器とあってか、どれも扱いにくいです。まず始めたばかりの初期装備だと、弾が当たらないわ、装弾数は少ないわでかなり立ち回りづらいです。そういう時はマップ各地に配置されている対空砲や機関銃などの固定兵器を使っていくのも戦法のひとつです。
大人数での対戦が楽しめるコンクエストモード
本作は特徴ある様々なマップが楽しめる
さらに使いやすく、プレイしやすくなったバトルフィールド
バトルフィールドシリーズはこれまでキャンペーンをプレイするにしても、マルチプレイをプレイするにしても、PC上のブラウザから起動しなければなりませんでした。特にマルチプレイの場合は、ブラウザから参加するサーバーを選択し、クライアントを起動しなければならず、サーバーを変更したい場合は一旦ゲームを終了させてから、またブラウザ上からサーバーを選択するという、かなり面倒な方法でした。
しかし今作のバトルフィールド1からUIやシステムが変更され、ゲーム上からサーバーを選択することができるようになりました。またバトルフィールド4やハードラインなど、バトルフィールドシリーズ間での切り替えもいずれは簡単に行えるようになるのだそうです。なぜこれまでやらなかったのかが謎ですが、バトルフィールドがさらにプレイしやすくなったのは間違いありません。
ゲームクライアント上からサーバーを探すことができるようになった
バトルフィールド 1 のベンチマークとおすすめPC
動作環境とグラフィック設定画面
実際に発売されたばかりのグラフィックカードや、人気のグラフィックカードを用いてプレイし、フレームレートを計測してみました。公開されている動作環境は、下記の通りとなっています。推奨動作環境では、CPUはIntel Core i7-4790以上、グラフィックカードは最近発売されたばかりのGeForce GTX 1060以上が求められ、最高設定で快適にプレイするには高めのPCスペックが必要となります。
必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|
OS |
Windows 7、Windows 8.1、Windows 10各64ビット版 | Windows 10 64bit版以降 |
CPU |
Intel Corei5 6600K or AMD FX-6350 | Intel Core i7 4790 or AMD FX-8350 Wraith 以上 |
メモリ | 8GB | 16GB |
GPU | nVidia GeForce GTX 660(2GB) or AMD Radeon HD 7850(2GB) |
nVidia GeForce GTX 1060(3GB) or AMD Radeon RX 480(4GB) |
HDD空き容量 | 50 GB | 50 GB |
グラフィック設定画面は下記の画像の通りです。品質設定はこれまでと同様「低」「中」「高」「最高」の4段階となってます。今回の動作検証には、その4つのグラフィック設定で、垂直同期はオフ、GPUメモリ制限はオフにしています。キャンペーンのランナーの冒頭部分をプレイし、「Fraps Version 3.5.99」を用いて平均フレームレートを計測しています。画面解像度は1920×1080(フルHD)と、ハイエンドGPUのみ3840x2160(4K解像度)でも計測しています。
バトルフィールド 1のグラフィック設定画面
バトルフィールド 1のベンチマーク結果
各グラフィックカードでの平均フレームレート計測結果は以下の通りです。
解像度1920×1080(フルHD)で最高設定でも60fps以上出るカードは、デスクトップだと推奨動作環境の通り、GTX 1060 3GBとなりました。ノートパソコンは、試せてはいませんが、それほどフレームレートが落ちるわけでもないので、おそらくGTX 1060 3GBで大丈夫でしょう。砂嵐などの天候変化によるフレームレート変化(環境によっては10fpsほど下がる)を考慮すると、ノートパソコン、デスクトップともに、GTX 1060 6GBでもいいと思います。
低設定や中設定でも動作さえすればいいという場合には、GTX 1050辺りでも大丈夫だと思いますが、やはりPC版でプレイする限りは最高設定である美麗なグラフィックでプレイしたいものです。
ちなみに4Kだと、単体で60fps以上出るカードは、GTX TITAN Xのみとなります。GTX 1080やGTX 1070だと二枚挿し(SLI)が必要になると思います。
今回はマルチプレイではなくキャンペーンモードにてフレームレートを計測しましたが、どちらもそれほど差はなかったので、割りと参考になる数値だと思います。また今作のマルチプレイでのマップは開けた地形や凹凸の目立つ地形、入り組んだ地形が多く、フレームレートも上下が激しいです。
また、原因は分かりませんが、ノートPCのGTX 1080、GTX 1060のスコアが想定よりも低くかったです。
グラフィックス | GeForce GTX1080 | GeForce GTX1070 | GeForce GTX1060 | GeForce GTX1050Ti | GeForce GTX 1050 |
GeForce GTX960M | |
使用したPC |
マウス NG-NOTE i7900 | ガレリア QSF1070HGS | Alienware 17 | ガレリア GKF1050TNF |
FRONTIER NZ |
マウス m-Book W | |
1920x1080 | 低 |
99 fps | 152 fps | 74 fps | 101 fps | 82 fps | 62 fps |
中 |
94 fps | 144 fps | 70 fps | 71 fps | 60 fps | 44 fps | |
高 | 91 fps | 108 fps | 67 fps | 47 fps | 40 fps | 33 fps | |
最高 | 89 fps | 99 fps | 65 fps | 39 fps | 32 fps | 32 fps |
グラフィックス | TITAN X | GeForce GTX1080 |
GeForce GTX1070 |
GeForce GTX1060 6GB |
GeForce GTX1060 3GB |
GeForce GTX1050Ti |
GeForce GTX1050 |
GeForce GTX750Ti |
|
使用したPC | NEXTGEAR | ドスパラ GALLERIA | |||||||
1920x1080 | 低 |
190 fps | 183 fps | 174 fps | 163 fps | 153 fps | 104 fps | 97 fps | 66 fps |
中 |
174 fps | 168 fps | 160 fps | 133 fps | 120 fps | 72 fps | 65 fps | 50 fps | |
高 | 157 fps | 137 fps | 118 fps | 91 fps | 83 fps | 53 fps | 47 fps | 33 fps | |
最高 | 147 fps | 128 fps | 109 fps | 83 fps | 78 fps | 51 fps | 45 fps | 30 fps | |
3840x2160 | 低 |
130 fps | 105 fps | 87 fps | 62 fps | 58 fps | - | - | - |
中 |
98 fps | 85 fps | 70 fps | 52 fps | 43 fps | - | - | - | |
高 | 68 fps | 52 fps | 44 fps | 31 fps | 28 fps | - | - | - | |
最高 | 64 fps | 49 fps | 42 fps | 30 fps | 27 fps | - | - | - |
画質を比較してみる
次にグラフィック品質である"低設定"と"最高設定"での画質比較です。見ての通り、テクスチャや草木の量、影の品質が異なり、LOW設定だとかなりのっぺりしています。これだと世界観も臨場感も半減。やはりバトルフィールドはグラフィックにもかなりこだわりっているシリーズので、せっかくなら最高設定でプレイしたいですね。
低設定
最高設定
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三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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