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NEXTGEAR-NOTE i5540 の実機レビュー
2つのGPU専用ファン搭載
NEXTGEAR-NOTE i5540は、2つのGPU専用ファンでグラフィックスを冷やす、冷却性能の高い15.6型ゲーミングノートPCです。
もちろん、これとは別にCPU専用ファンも1つ搭載しています。
グラフィックスには、GeForce GTX 1060を搭載し、"高~最高"のグラフィック品質設定でも60 fpsを超えるゲームが多いです。
ストレージには、読み込み3,000MB/sを超える超高速なPCIe-NMVe M.2 SSD選択することも可能です。
メーカー直販サイト:
G-Tune NEXTGEAR-NOTE i5540
※レビュー機はメーカーからの貸出機です
このページをご覧の方だけに
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目次
NEXTGEAR-NOTE i5540の基本スペック
NEXTGEAR-NOTE i5540の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2017年3月22日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU 第7世代インテルCore i プロセッサー(Hシリーズ)のCore i7-7700HQを搭載しています。 |
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX 1060(3GB)を搭載。Optimus対応ですが、GPU SwitchによりGTX 1060に固定することも可能です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイド、非光沢、IPS、フルHD液晶です。 |
メモリ 最大で64GBのDDR4メモリを選択できます。本機は16GB(8GB×2)を搭載しています。 |
M.2 SSD SATA接続またはPCIe接続のM.2 SSDを選択できます。本機はSATAの256GB SSDです。 |
2.5インチ ストレージ 2.5インチSSDまたはHDDを2台まで選択可能です。本機は1TB HDDを搭載しています。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは搭載していません。 |
その他 バッテリー駆動時間は約7.6時間、重量は約2.7kgです。 |
特徴1 - GTX 1060をダブルで強力冷却
NEXTGEAR-NOTE i5540は、2つのGPUファンを搭載し、グラフィックスの冷却性に優れた製品です。
ノートPCは、デスクトップPCよりも放熱性が悪く、長時間ゲームをするとパーツへの負担が気になりますが、本製品であれば比較的安心です。
2つのGPUファンを搭載
特徴2 - 外部GPUのみを使用できる
通常のゲーミングノートパソコンは、Optimusテクノロジーにより、使用しているアプリによってインテル HD グラフィックスが使われたり、GeForce GTX グラフィックスが使われたりします。ただし、最終的な映像出力はインテル HD グラフィックスが行うため、解像度に制限が出たり、アプリとの互換性問題が発生したり、ゲームによってはうまくGeForce GTXのグラフィックスに切り替わらなかったりすることがあり、一部のゲームユーザーには不評な機能でもありました。
GPU Switch利用時
一方、NEXTGEAR-NOTE i5540では、「GPU Switch」という機能を搭載し、GeForce GTXのグラフィクスを固定して使用することができ、上記の問題を解消しています。
なお、「GPU Switch」でGeForce GTX グラフィックスを固定して使うと、ゲームをしていないときの消費電力がやや上がります。ただ、数W程度なので、よほど長時間使わなければ、そこまで電気代が上がることもないと思います。
Optimusテクノロジー利用時
GPU Switchの設定は、CONTROL CENTERというソフトから行います。「ディスクリート」にチェックを入れて再起動をすると、常にGeForce GTX 1060で動作するようになります。「MSHYBRID」にチェックを入れるとOptimusテクノロジーが使われるようになります。
GPU Switch(GPU切り替え)の設定画面
特徴3 - GeForce GTX 1060を搭載
NEXTGEAR-NOTE i5540は、人気のGeForce GTX 1060を搭載を搭載しています。
ただし、ゲームノートパソコン用のGeForce GTX 1060は、6GBのビデオメモリ(VRAM)が搭載されることが多いですが、本製品は3GBのビデオメモリとなっています。
下表は、本製品でのゲームベンチマークスコアです。なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「378.78」、GPU Switchは「ディスクリート(GTX 1060固定)」にしています。
VRゲームの「VRカノジョ」を除けば、"高~最高"のグラフィック設定で60 fpsを超えており、非常に高いスコアだと思います。以前他のPCで計測したビデオメモリ6GBのGTX 1060のスコアと比較して、(グラフィックドライバーが新しいという影響もあるかもしれませんが)それほどスコアに違いはありませんでした。
ただし、ほとんどのゲームはビデオメモリが3GBでも大丈夫だとは思いますが、最新のゲームはビデオメモリを結構使うので、グラフィック設定を"最高"にすると容量が足りなくなる可能性もなくはないです。
製品名 | マウスコンピューター NEXTGEAR-NOTE i5540 |
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基本スペック | Core i7-7700HQ GeForce GTX 1060(3GB) |
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ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド | 標準品質 ★ | 18133 (非常に快適) | ||
高品質 ★ | 15258 (非常に快適) | |||
最高品質 | 11814 (非常に快適) | |||
ドラゴンズドグマオンライン |
標準品質 | 10769 (とても快適) | ||
最高品質 | 10344 (とても快適) | |||
ファンタシースターオンライン2 EP4 | 描画:3 | 54013 (快適) | ||
描画:6 | 43186 (快適) | |||
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 24499 | ||
ドラゴンクエストX | 標準品質 | 18223 (すごく快適) | ||
最高品質 | 18113 (すごく快適) | |||
フォーオナー | 低 | 162 fps | ||
高 | 102 fps | |||
超高 | 74 fps | |||
STEEP | 低品質 | 112 fps | ||
高品質 | 82 fps | |||
超高品質 | 59 fps | |||
ライズオブトゥームレイダー | 最低品質 | 123 fps | ||
中品質 | 90 fps | |||
最高品質 | 75 fps | |||
ファークライ プライマル | 低い | 107 fps | ||
高い | 81 fps | |||
最高 | 62 fps | |||
GRID Autosport | ウルトラロー | 317 fps | ||
ミディアム | 153 fps | |||
ウルトラ | 110 fps | |||
VRカノジョ | パフォーマンス | 90 fps | ||
クオリティ | 45 fps | |||
ハイクオリティ | 45 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、平均120fpsは欲しいです。 |
GPU-Zで確認したGeForce GTX 1060の情報は次の通りです。
GeForce GTX 1060のグラフィックカードのスペック
なお、他のノートパソコン用グラフィックスや、その他のゲームのフレームレートについては、下のページを参考にしてください。
特徴4 - ノートPCでもVRが動く
本製品はノートパソコンでありながら、Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムも動作するスペックです。
下図は、Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムの動作チェック結果です。どちらも問題ないです。
VRの動作チェックツールの結果
ただ、Oculus "Touch"を利用する場合、USB Type-Aが合計4つ必要ですが、本製品は3ポートしかありません。Oculus Touchを利用する場合は、USBハブや変換ケーブルなどが必要になります。
USB3.0ポートは3個、USB2.0ポートは0個
特徴5 - 読込3000MB/s超のSSDでマルチストレージ
本製品は、複数のストレージを搭載することが可能です。
カスタマイズ画面では、M.2 SSDを1台、2.5インチストレージを2台選択可能です。
また、底面カバーを外すと、M.2 スロットがもう1つ見えます。
マルチストレージ構成が可能
2.5インチストレージは積み重ねて2台搭載することが可能
さらに、M.2 SSDは、読込3000MB/sを超える超高速なパーツを選択可能です。通常のPCIe-NVMe SSDよりも高速で、ゲームのロード時間などが非常に速いです。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。見やすい液晶だと思います。
IPSパネルを搭載し、視野角は良いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、若干逆S字のカーブを描いており、実際の画面はややメリハリのある画面になっていますが、ゲーミングPCならこのくらいの調整のほうが良いかもしれません。
色域は、ノートパソコンとしてはやや広めです。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ギラつきは特に感じません。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
メーカーの仕様表を確認すると、キーピッチは約19mm、キーストロークは約2.0mmとなっています。キートップはやや湾曲しており、底付きの衝撃も少なく、打ちやすいキーボードだと思います。
ゲームでよく利用するW.A.S.D キーには赤い矢印が刻印されています。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは独立しており軽い力で押せるため、クリックしやすいです。
クリックボタンの間には指紋認証装置が搭載されています。
タッチパッド
明るさを5段階で調整できるキーボードバックライトも搭載しています。
キーボードバックライト
プリインストールされている「Flexikey」のソフトを使用すれば、複数のキー入力やアプリケーションの起動など、好きなキーにマクロを設定することができます。
「CONTROL CENTER」のソフトを使用すれば、左ウィンドウズキーの無効化や、タッチパッドの無効化などの設定も可能です。
CONTROL CENTER
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
ゲーム用CPUとしては標準的な性能のCore i7-7700HQを搭載しています。
CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
グラフィックス
"高~最高"のグラフィック設定でもゲームができるGeForce GTX 1060(3GB)を搭載しています。
グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ストレージの選び方
ストレージは、下図のようなものを選択できます。SAMSUNG SM961のSSDはかなり高速です。
ストレージの選び方(筆者の独自判断)
NEXTGEAR-NOTE i5540で計測したベンチマーク
以下、Core i7-7700HQ、メモリ 16GB、GeForce GTX 1060(3GB)、256GB SATA SSDのレビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
(CPU性能の評価)
Core i7-7700HQ
(グラフィックス性能の評価)
GeForce GTX 1060 (3GB)
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)
Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060 (3GB)
(VRが快適に動作するかの評価)
※Target frame rateを超えていれば快適に動作
Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060 (3GB)
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-7700HQ GeForce GTX 1060 (3GB) |
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x265でエンコード (※1) | 19分09秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分29秒 |
QSVでエンコード (※3) | 3分14秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
256GB M.2 SSD(KINGSTON RBU-SNS8152S3256GG2)
(SDカードスロットの評価)
UHS-Ⅰ対応カード
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間チェックです。
バッテリー容量は、約60Whです。
当サイトで計測した駆動時間は次の通りす。なお、GPU Switchの設定は、「MSHYBRID」(Optimusが有効になる設定)にしています。他のゲーミングノートPCと比較して、普通の駆動時間です。
バッテリー駆動時間 | |
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動画再生時 ※1 | ― |
PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※2 | 3時間35分 |
PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト ※3 | ― |
FF XIV ベンチマーク ループ実行 ※4 | 1時間55分 |
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※4 バッテリーブーストの設定で最大30fpsに制限