※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
パソコン工房 Level∞ G-Class の実機レビュー
Broadwell-E搭載PC
パソコン工房 Level∞ G-Classは、X99チップセットのフルタワーPCです。
CPUにBroadwell-Eを搭載し、CPU処理性能が非常に高いです。エンコードや長時間かかる計算処理などを実行する方に適しているでしょう。
PCケースは大きいですが、その反面、ドライブベイなどの数は多く、拡張性は高いです。
グラフィックカードは、GeForce GTX 10シリーズを搭載可能で、最大でGeForce GTX 1080を選択可能です。
メーカー直販サイト:
パソコン工房(LEVEL∞ R-Class)
※レビュー機はメーカーからの借用品です
目次
1 Level∞ G-Class の基本スペック | 2 特徴1 - Broadwell-EのハイエンドCPUを搭載 |
3 特徴2 - 豊富な拡張性 | 4 特徴3 - 高性能グラフィックカードを選択可能 |
5 パフォーマンスのチェック | 6 静音性のチェック |
7 パーツの温度のチェック | 8 消費電力のチェック |
9 外観のチェック | 10 ケースの内部とエアフローのチェック |
11 まとめ |
Level∞ G-Classの基本スペック
Level∞ G-Classの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年10月16日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU Broadwell-E搭載で、最大で10コアのCore i7-6950Xを選択可能です。本機は6コアのCore i7-6800Kを搭載しています。 |
マザーボード インテル X99 Express チップセット です。 |
グラフィックカード GeForce GTX 10シリーズのカードを選択可能です。SLI構成は選択できません。本機はGTX 1060(6GB)です。 |
メモリ 最大で64GB(クアッドチャンネル)のメモリを選択できます。本機は4GB×4の16GBです。 |
M.2 SSD PCIe-NVMe接続のM.2 SSDを選択可能です。本機は搭載していません。 |
2.5インチ SSD 2.5インチ SSDを1台選択可能です。本機は250GB SSDを搭載しています。 |
3.5インチ ハードディスク 3.5インチHDDを3台まで選択可能です。本機は1TB HDDを1台搭載しています。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチまたはブルーレイドライブを2台まで選択できます。 |
電源 最大で850Wまで選択できます。本機は700W (80PLUS BRONZE)です。 |
拡張性 PCI Express カードスロット、5.25インチベイ、3.5/2.5インチ兼用ベイなど空きは豊富です。詳細は記事内で説明します。 |
特徴1 - Broadwell-EのハイエンドCPUを搭載
Level∞ G-Classは、Broadwell-Eのプロセッサーを搭載したハイエンドデスクトップPCです。
6コアのCore i7-6800Kから、10コアのCore i7-6950Xまで選択可能で、各CPUのPassmarkベンチマークのCPU Markは下表のとおりです。参考までに、一般的なゲーミングPCに搭載されているCore i7-6700のスコアを掲載しています。
最上位モデルのCore i7-6950Xは、Core i7-6700の約2倍のスコア、Core i7-6800KでもCore i7-6700の約1.37倍のスコアです。
CPUで実行する(ハードウェア支援を使わない)動画エンコードを頻繁にする方や、長時間かかる学術計算処理をPCで行いたい方などに適していると思います。
Core i7-6950X | Core i7-6900K | Core i7-6850K | Core i7-6800K | 参考 Core i7-6700 |
|
---|---|---|---|---|---|
開発コード名 | Broadwell-E | Skylake | |||
コア数/スレッド数 | 10/20 | 8/16 | 6/12 | 6/12 | 4/8 |
ベースクロック | 3.0GHz | 3.2GHz | 3.6GHz | 3.4GHz | 3.4GHz |
Turbo Boost | 3.5GHz | 3.7GHz | 3.8GHz | 3.6GHz | 4.0GHz |
キャッシュ | 25MB | 20MB | 15MB | 15MB | 8MB |
TDP | 140W | 140W | 140W | 140W | 77W |
Passmark CPU Mark | 19963 | 17475 | 14239 | 13678 | 9971 |
特徴2 - 豊富な拡張性
Level∞ G-Classは、拡張性の高いフルタワーケースを採用しています。
ドライブベイに関しては、5.25インチベイが合計4つ(オープンベイが3つ、シャドウベイが1つ)、3.5/2.5インチ兼用ベイが8つもあります。
ドライブベイ
PCI Expressカードスロットに関しては、下図のようになっています。
PCI Express カードスロット
特徴3 - 高性能グラフィックカードを選択可能
本製品は、GeForce GTX 10シリーズの高性能グラフィックカードを選択可能です。
フルタワーPCケースを採用し、ケース内部が広いため、SLI構成も選択できるのかと思いましたが、それは出来ないようです。
レビュー機ではGeForce GTX 1060 6GBを搭載しており、ベンチマークスコアは下表のようになっています。なお、グラフィックスドライババージョンは、最新の「373.06」です。
今回、オーバークロック仕様の「MSI GTX 1060 6GT OC」のカードが搭載されていたため、オーバークロックなしのGeForce GTX 1060 6GBよりもややスコアが高くなっています。※ただし、毎回このカードが搭載されるわけではありません。
1920x1080の解像度でゲームをするなら、ほとんどのゲームが最高設定のグラフィック品質でプレイできると思います。
製品名 | パソコン工房 Level∞ G-Class | |||
基本スペック | Core i7-6800K GeForce GTX 1060(6GB) |
|||
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) | 標準品質 ★ | 20333 (非常に快適) | ||
高品質 ★ | 14542 (非常に快適) | |||
最高品質 | 13002 (非常に快適) | |||
ドラゴンズドグマオンライン |
低品質 | 12920 (とても快適) | ||
標準品質 | 12850 (とても快適) | |||
最高品質 | 12345 (とても快適) | |||
ファンタシースターオンライン2 EP4 | 描画:3 | 89214 (快適) | ||
描画:6 | 55532 (快適) | |||
バイオハザード6 | ― | RANK S (18553) | ||
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 28305 | ||
ドラゴンクエストX | 標準品質 | 20900 (すごく快適) | ||
最高品質 | 20848 (すごく快適) | |||
ライズオブトゥームレイダー | 最低品質 | 148 fps | ||
中品質 | 107 fps | |||
最高品質 | 81 fps | |||
ファークライ プライマル | 低い | 117 fps | ||
高い | 87 fps | |||
最高 | 66 fps | |||
ドラゴンエイジ:インクイジション | 低品質 | 177 fps | ||
高品質 | 96 fps | |||
最高品質 | 65 fps | |||
GRID Autosport | ウルトラロー | 455 fps | ||
ミディアム | 196 fps | |||
ウルトラ | 135 fps | |||
Metro Last Light | Low | 168 fps | ||
High | 127 fps | |||
Very High | 103 fps | |||
スリーピングドッグス | 低品質 | 247 fps | ||
高品質 | 156 fps | |||
最高品質 | 87 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、平均120fpsは欲しいです。 |
HTC Vive(SteamVR)およびOculus RiftのVRの動作チェック結果です(下図)。本製品で選択できるGPUはどれでもVRが動作します。
VR動作チェックツールの結果
GPU-Zで確認した、GeForce GTX 1060の情報は次の通りです。
GeForce GTX 1060のグラフィックカードのスペック
その他のグラフィックカードや、その他のゲームのフレームレートについては、下のページを参考にしてください。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
Broadwell-Eを搭載しており、CPU性能は非常に高いです。
グラフィック性能も、最大GeForce GTX 1080を選択可能でとても高いです。ただし、SLI構成を選択することはできません。
ストレージは、PCIe-NVMe M.2 SSDを選択可能で、こちらも高速です。
メモリも、最大64GBのクアッドチャンネルで高速です。
Core i7-6800K、16GBメモリ、GeForce GTX 1060 6GB、250GB SSD(SATA)、1TB HDDの構成でのベンチマークスコアは下の通りです。
PassMark Performance Test 9.0
PassMark Performance Testのバージョンが新しくなりました。各テスト内容に若干の変更があります。変更点はこちらをご覧ください。
3DMark v2
PCMark 8
動画のエンコード時間 v2
2016年9月27日より、エンコードする動画、エンコード方法を変更しました。以前に計測した結果とは比較できないため、ご注意下さい。
Core i7-6800K | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 14分38秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分24秒 |
QSVでエンコード (※3) | - |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
ストレージのベンチマーク
今回、Samsung 750 EVOの2.5インチSSDが搭載されていましたが、現在搭載できる2.5インチ SSDは、Samsung 850 EVOとなっています。下のベンチマークスコアは参考程度にご覧ください。
250GB SSD(SATA)