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ドスパラ GALLERIA GKF1080GFの実機レビュー
GTX1080にデスク用CPUを搭載したモンスターノートPC
ドスパラ GALLERIA GKF1080GFは、デスクトップCPU「Core i7-7700」とノート用高性能GPU「GeForce GTX 1080」を搭載した、15.6型のゲーミングノートPCです。
フルHD解像度なら、多くのゲームを"最高品質"のグラフィック設定でプレイすることが可能です。
VRゲームも高めのグラフィック設定で動作可能です。
さらに、G-SYNCにも対応しており、ゲーム中のティアリング(上下の画面がズレる現象)やカク付きを軽減することができます。
CPU | Core i7-7700 |
グラフィックス | GeForce GTX 1080 |
メモリ | 4~32GB |
ストレージ | HDD / SATA SSD / PCIe SSD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 G-SYNC |
質量 | 約2.93kg |
バッテリー | 約3.5時間 |
本体サイズ | 約390[W] x 266[D] x 39.9mm[H] |
価格 | 329,980円~(税別) |
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
- Core i7-7700、16GBメモリ、GeForce GTX 1080(8GB)、256GB M.2 SSD + 1TB
目次
お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。
1 GALLERIA GKF1080GFの特徴 | |
2 ゲームベンチマーク | 3 液晶ディスプレイのチェック |
4 キーボードおよびタッチパッドのチェック | 5 パフォーマンスのチェック |
6 質量のチェック | 7 静音性のチェック |
8 パーツの温度のチェック | 9 表面温度のチェック |
10 消費電力のチェック | 11 外観のチェック |
12 まとめ |
GALLERIA GKF1080GFの特徴
超高性能GPU「GeForce GTX 1080」を搭載
ノートPCとしては珍しくGeForce GTX 1080の高性能グラフィックスを搭載しています。ガレリアのノートの中では、最もハイスペックにあたるPCです。
デスクトップ向けのCPUを搭載
本製品は、ノートPC用のCPUではなく、デスクトップ用のCPUを搭載しており、非常に性能が高いです。
PassmarkベンチマークのCPU MARKスコアを見ると、ノートPC用CPUの「Core i7-7700HQ」よりもデスクトップPC用CPUの「Core i7-7700」のほうが約1.2倍スコアが高いです。また、TMPGEncによるエンコード時間を見ても、本製品のほうが速く完了します。
ゲーム用としてだけではなく、動画編集のレンダリングや、エンコード、RAW現像といった処理でも高速に終了することでしょう。
GALLERIA GKF1080GF | GALLERIA GKF1070NF | |
---|---|---|
Core i7-7700 | Core i7-7700HQ | |
Passmark - CPU MARK | 11386 | 9305 |
エンコード時間 | 16分18秒 | 21分12秒 |
VRも高めのグラフィック設定で動作可能
本製品はノートパソコンでありながら、Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムも動作するスペックです。 ただし、USBポートが少ないので、VRシステム以外のUSB機器を接続すると、ポートが足りなくなる可能性があります。
VRの動作チェックツールの結果
VRMark Orange Roomのスコア
USBポート
NVIDIA G-SYNC 対応
G-SYNCとは、GPU側の可変フレームレートに合わせて、ディスプレイ側のリフレッシュレートも動的に変更する技術で、ティアリングやカク付き(スタッター)を抑えることが可能です。ティアリングとは横に線が入り上下の映像が少しズレる現象で、カク付きとは、映像フレームの表示が遅れ、カク付いて見える現象です。
GALLERIA GKF1080GFはノートパソコンでありながら、G-SYNCにも対応しています。
G-SYNCを体験したときの感想は、「こちらの記事」をご覧ください。なめらかな映像でゲームを楽しむことができます。
ゲームベンチマーク
ゲームベンチマークのチェックです。
本製品はノートPCでは最高峰のグラフィックカード「GeForce GTX 1080」を搭載した超高性能なゲーミングノートPCです。
下表が本機のゲームベンチマークのスコアです。グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「388.59」です。
フルHDの解像度なら、最高品質のグラフィック設定でも余裕で60 fpsを超えるゲームが多いです。また、Oputimus機能がなく常にGeForce GTX 1080で動かすことが可能で、Optimusがあるために起こるトラブルも回避できます。
ゲーム一覧 | ドスパラ GALLERIA GKF1080GF |
|||
重さの目安 | ゲームタイトル | グラフィック 品質設定 |
Core i7-7700 GeForce GTX 1080(8GB) |
|
重いゲーム | ゴーストリコン ワイルドランズ | 低 | 153 fps | |
高 | 101 fps | |||
ウルトラ | 56 fps | |||
中程度の 重さのゲーム |
FF14 紅蓮のリベレーター | 標準品質 ★ | 18721 (非常に快適) 141 fps | |
高品質 ★ | 15786 (非常に快適) 117 fps | |||
最高品質 | 14832 (非常に快適) 104 fps | |||
フォーオナー | 低 | 242 fps | ||
高 | 168 fps | |||
超高 | 130 fps | |||
STEEP | 最低 | 160 fps | ||
高 | 127 fps | |||
超高 | 96 fps | |||
ライズオブトゥームレイダー | 最低品質 | 183 fps | ||
中品質 | 140 fps | |||
最高品質 | 118 fps | |||
ファークライ プライマル | 低い | 143 fps | ||
高い | 115 fps | |||
最高 | 101 fps | |||
軽めのゲーム | ドラゴンズドグマオンライン |
最高品質 | 12690 (とても快適) | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 | 描画:6 | 58495 (快適) | ||
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 42443 | ||
ドラゴンクエストX | 最高品質 | 20386 (すごく快適) | ||
★「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) |
GPU-Zで確認したGeForce GTX 1080の情報は次の通りです。
GeForce GTX 1080のグラフィックカードのスペック
その他のゲームのフレームレートについては、下のページを参考にしてください。他のPCで計測した結果ではありますが、鉄拳7、バイオハザード7、オーバーウォッチなどのフレームレートについても掲載しています。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
視野角は広いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや明部は明るめ、暗部は暗めに出力されているメリハリのある画面であることが分かります。
色域はノートパソコンにしては広いです。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ギラつきはほぼ感じません。
画面拡大
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは、実測で縦:約19mm、横:約18.5mmと十分な間隔です。ただし、テンキーの横のキーピッチは約16mmと狭くなっています。キーストロークは約1.8mmあり、十分な深さです。キートップはほぼフラットです。底つきの衝撃は少なく、音も小さいです。普通に打てるキーボードだと思います。
キー配列で気になるのは、「Delete」キーがテンキーの上にある点で、ブラインドタッチしにくいです。「Ctrl」と「半角/全角」キーが大きいのは良いと思います。
また、通常左側にあるWindowsキーが右側にあります。これにより、ゲーム 中に良く使う「WASD」キーを押すときに、誤ってWindowsキーを押してしまうことを防いでいます。ただし、Windowsキーを使ったショートカットがやりにくくなるというデメリットもあります。
タッチパッドおよびクリックボタンの操作性は普通です。
タッチパッド
また本機にはキーボードバックライトが搭載されており、プリインストールされている「KLM」のソフトを使用すれば、このイルミネーション(色変化やグラデーション、点滅など)を自由に変更することができます。
「SHORTCUT MANAGER」のソフトを使用すれば、すべてのキーにショートカットを割り振ったり、マクロを設定したりすることができます。
SHORTCUT MANAGER
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
本製品は、いくつかの種類の中からパーツを選択できるため、構成によってパフォーマンス(処理性能)は変わります。以下に各パーツの選び方を簡単に記載します。
CPU
デスクトップ用CPUのCore i7-7700を搭載しています。ノートPC用のCPUと比べると非常に高性能です。
CPU性能の比較
※灰色のバーのパーツは選択できません
グラフィックス
ノートPC用GPUの中で、最高峰のGeForce GTX 1080を搭載しています。非常に高い性能です。
グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは選択できません
ストレージ
ストレージは、下図のようなものを選択できます。
ストレージの選び方(筆者の独自判断)
ドスパラ GALLERIA GKF1080GFで計測したベンチマーク
以下、Core i7-7700、メモリ 16GB、GeForce GTX 1080、256GB PCIe M.2 SSDのレビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
(CPU性能の評価)
Core i7-7700
(CPU性能の評価)
Core i7-7700
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)
Core i7-7700、GeForce GTX 1080 8GB
(VRが快適に動作するかの評価)
※Target frame rateを超えれていれば快適に動作
Core i7-7700、GeForce GTX 1080 8GB
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-7700 GeForce GTX 1080(8GB) |
|
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x265でエンコード (※1) | 16分18秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分27秒 |
QSVでエンコード (※3) | ― |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
256GB PCIe M.2 SSD(SAMSUNG MZVPW256HEGL-00000)
(SDカードスロットの評価)
UHS-Ⅰ対応カード
質量のチェック
GALLERIA GKF1080GFの質量は下表の通りです。
PC本体の質量は、メーカー仕様表を確認すると、約2.93kgとあります。
ACアダプターは1kg以上あり重いです。
質量 | |
---|---|
ACアダプター | 1.238kg |