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ドスパラ GALLERIA GKF1080GFの実機レビュー

更新日:2017年12月27日

GTX1080にデスク用CPUを搭載したモンスターノートPC

ドスパラ GALLERIA GKF1080GFは、デスクトップCPU「Core i7-7700」とノート用高性能GPU「GeForce GTX 1080」を搭載した、15.6型のゲーミングノートPCです。

フルHD解像度なら、多くのゲームを"最高品質"のグラフィック設定でプレイすることが可能です。

VRゲームも高めのグラフィック設定で動作可能です。

さらに、G-SYNCにも対応しており、ゲーム中のティアリング(上下の画面がズレる現象)やカク付きを軽減することができます。

CPU Core i7-7700
グラフィックス GeForce GTX 1080
メモリ 4~32GB
ストレージ HDD / SATA SSD /
PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢 G-SYNC
質量 約2.93kg
バッテリー 約3.5時間
本体サイズ 約390[W] x 266[D]
x 39.9mm[H]
価格 329,980円~(税別)

 

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

  • Core i7-7700、16GBメモリ、GeForce GTX 1080(8GB)、256GB M.2 SSD + 1TB

目次

お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。

GALLERIA GKF1080GFの特徴

超高性能GPU「GeForce GTX 1080」を搭載

ノートPCとしては珍しくGeForce GTX 1080の高性能グラフィックスを搭載しています。ガレリアのノートの中では、最もハイスペックにあたるPCです。

デスクトップ向けのCPUを搭載

本製品は、ノートPC用のCPUではなく、デスクトップ用のCPUを搭載しており、非常に性能が高いです。

PassmarkベンチマークのCPU MARKスコアを見ると、ノートPC用CPUの「Core i7-7700HQ」よりもデスクトップPC用CPUの「Core i7-7700」のほうが約1.2倍スコアが高いです。また、TMPGEncによるエンコード時間を見ても、本製品のほうが速く完了します。

ゲーム用としてだけではなく、動画編集のレンダリングや、エンコード、RAW現像といった処理でも高速に終了することでしょう。

CPU性能の比較
  GALLERIA GKF1080GF GALLERIA GKF1070NF
Core i7-7700 Core i7-7700HQ
Passmark - CPU MARK 11386 9305
エンコード時間 16分18秒 21分12秒

VRも高めのグラフィック設定で動作可能

本製品はノートパソコンでありながら、Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムも動作するスペックです。 ただし、USBポートが少ないので、VRシステム以外のUSB機器を接続すると、ポートが足りなくなる可能性があります。


VRの動作チェックツールの結果


VRMark Orange Roomのスコア


USBポート

NVIDIA G-SYNC 対応

G-SYNCとは?
G-SYNCとは、GPU側の可変フレームレートに合わせて、ディスプレイ側のリフレッシュレートも動的に変更する技術で、ティアリングやカク付き(スタッター)を抑えることが可能です。ティアリングとは横に線が入り上下の映像が少しズレる現象で、カク付きとは、映像フレームの表示が遅れ、カク付いて見える現象です。

 

GALLERIA GKF1080GFはノートパソコンでありながら、G-SYNCにも対応しています。

G-SYNCを体験したときの感想は、「こちらの記事」をご覧ください。なめらかな映像でゲームを楽しむことができます。

ゲームベンチマーク

ゲームベンチマークのチェックです。

本製品はノートPCでは最高峰のグラフィックカード「GeForce GTX 1080」を搭載した超高性能なゲーミングノートPCです。

下表が本機のゲームベンチマークのスコアです。グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「388.59」です。

フルHDの解像度なら、最高品質のグラフィック設定でも余裕で60 fpsを超えるゲームが多いです。また、Oputimus機能がなく常にGeForce GTX 1080で動かすことが可能で、Optimusがあるために起こるトラブルも回避できます。

ゲームベンチマーク(解像度設定:1920x1080)
ゲーム一覧 ドスパラ
GALLERIA GKF1080GF
重さの目安 ゲームタイトル グラフィック
品質設定
Core i7-7700
GeForce GTX 1080(8GB)
重いゲーム ゴーストリコン ワイルドランズ 153 fps
101 fps
ウルトラ 56 fps
中程度の
重さのゲーム
FF14 紅蓮のリベレーター 標準品質 ★ 18721 (非常に快適) 141 fps
高品質 ★ 15786 (非常に快適) 117 fps
最高品質 14832 (非常に快適) 104 fps
フォーオナー 242 fps
168 fps
超高 130 fps
STEEP 最低 160 fps
127 fps
超高 96 fps
ライズオブトゥームレイダー 最低品質 183 fps
中品質 140 fps
最高品質 118 fps
ファークライ プライマル 低い 143 fps
高い 115 fps
最高 101 fps
軽めのゲーム ドラゴンズドグマオンライン
最高品質 12690 (とても快適)
ファンタシースターオンライン2 EP4 描画:6 58495 (快適)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 42443
ドラゴンクエストX 最高品質 20386 (すごく快適)
★「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1080の情報は次の通りです。


GeForce GTX 1080のグラフィックカードのスペック

 

その他のゲームのフレームレートについては、下のページを参考にしてください。他のPCで計測した結果ではありますが、鉄拳7、バイオハザード7、オーバーウォッチなどのフレームレートについても掲載しています。

PCゲームベンチマーク一覧

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

視野角は広いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや明部は明るめ、暗部は暗めに出力されているメリハリのある画面であることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域はノートパソコンにしては広いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきはほぼ感じません。


画面拡大

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは、実測で縦:約19mm、横:約18.5mmと十分な間隔です。ただし、テンキーの横のキーピッチは約16mmと狭くなっています。キーストロークは約1.8mmあり、十分な深さです。キートップはほぼフラットです。底つきの衝撃は少なく、音も小さいです。普通に打てるキーボードだと思います。

キー配列で気になるのは、「Delete」キーがテンキーの上にある点で、ブラインドタッチしにくいです。「Ctrl」と「半角/全角」キーが大きいのは良いと思います。

また、通常左側にあるWindowsキーが右側にあります。これにより、ゲーム 中に良く使う「WASD」キーを押すときに、誤ってWindowsキーを押してしまうことを防いでいます。ただし、Windowsキーを使ったショートカットがやりにくくなるというデメリットもあります。


キーボード全体図

キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドおよびクリックボタンの操作性は普通です。


タッチパッド

 

また本機にはキーボードバックライトが搭載されており、プリインストールされている「KLM」のソフトを使用すれば、このイルミネーション(色変化やグラデーション、点滅など)を自由に変更することができます。








 

「SHORTCUT MANAGER」のソフトを使用すれば、すべてのキーにショートカットを割り振ったり、マクロを設定したりすることができます。


SHORTCUT MANAGER

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品は、いくつかの種類の中からパーツを選択できるため、構成によってパフォーマンス(処理性能)は変わります。以下に各パーツの選び方を簡単に記載します。

CPU

デスクトップ用CPUのCore i7-7700を搭載しています。ノートPC用のCPUと比べると非常に高性能です。


CPU性能の比較
※灰色のバーのパーツは選択できません

グラフィックス

ノートPC用GPUの中で、最高峰のGeForce GTX 1080を搭載しています。非常に高い性能です。



グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは選択できません

ストレージ

ストレージは、下図のようなものを選択できます。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)

ドスパラ GALLERIA GKF1080GFで計測したベンチマーク

以下、Core i7-7700、メモリ 16GB、GeForce GTX 1080、256GB PCIe M.2 SSDのレビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

CINEBENCH R15
(CPU性能の評価)

Core i7-7700
PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i7-7700
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)




Core i7-7700、GeForce GTX 1080 8GB
VRMark
(VRが快適に動作するかの評価)



※Target frame rateを超えれていれば快適に動作
Core i7-7700、GeForce GTX 1080 8GB
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i7-7700
GeForce GTX 1080(8GB)
x265でエンコード (※1) 16分18秒
NVENCでエンコード (※2) 1分27秒
QSVでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark 5
(ストレージの評価)

256GB PCIe M.2 SSD(SAMSUNG MZVPW256HEGL-00000)
CrystalDiskMark 5
(SDカードスロットの評価)

UHS-Ⅰ対応カード

質量のチェック

GALLERIA GKF1080GFの質量は下表の通りです。

PC本体の質量は、メーカー仕様表を確認すると、約2.93kgとあります。

ACアダプターは1kg以上あり重いです。

質量(当サイトによる計測値)
  質量
ACアダプター 1.238kg

 

 

 

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